
【あると楽】Webライターはマニュアルを作るべき?作り方やテンプレを紹介





「マニュアルがうっすいんですけどぉ!?」




「既存記事を見て書けってどういうことぉ!?」
こんな悩みを持っているライターは多いと思う。僕もそうだ。マニュアルと称した動画やペライチのドキュメントを見る度に、ちゃんと整理してくれ頼むといつも思っている。
そんな人にオススメなのが、自分でマニュアルを作ることだ。記事を作るごとに参照できるようになれば、記事の作成効率が大きく向上する。特に継続でいただける案件に関しては、必須と言っていい。
そこで今回は、ライターはマニュアルを作った方が良い理由について解説する。マニュアルの作り方も紹介していくから、ぜひ参考にして欲しい。
クライアントに振り回されないライターが増えることを祈るばかりだ。
マニュアルは記事作成に必須



結論から言えば、マニュアルは記事作成に必須だ。限られた情報の中から記事の雰囲気や構成まで読み取れるライターさんもいるが、それにはある程度の熟練度とスキルが必要。それも記事ごとに微妙に書き方が違えば、より難しくなる。
そこで重要になるのがマニュアルだ。クライアントとしては記事の品質を一定に保てるし、ライターはルールに則って記事を作成できる。
ただし、現状無い or 機能していないところが多いのも事実。そこで重要になってくるのが、自分で作ること、になる。
マニュアルがないと記事のルールがわからない



各メディア、それぞれ独自のルールがある。SEO担当者が独自に編み出したルールや、メディアの特徴となるような部分だ。
そもそもな話として、それらがわからないとライターとしても記事を書きようがない。「察して」は子供と面倒くさい女だけで充分。仕事なんだから、ルールはちゃんと教えてくれと内心思っている人も多いだろう。
ある程度の信頼関係があるのならともかく、初めて仕事をするのに右も左もわからない状態では、手探りでやるハメになる。
自由はありすぎても問題だ。こと仕事に関しては、お互いが気持ちよく仕事をするためにも共通のルールを作っておいた方が良い。
その面でも、ライターにとってマニュアルは非常に大切なのである。
他の記事を参考に書けと言われてもわからない



ライターの仕事をしていると、たまに「他の記事を参考に書いてください」と言われることがある。みんなはどう? ない?
その言葉を聞く度に思うんだよね。わかるかボケナス(超意訳)と。
参考になる部分はもちろんあるし、その点においてはクライアントさんの言うことは間違ってはいないんだけど、記事を参考にして書いたら、まぁまぁな確率でフィードバックが大量に来る。しかも大体が既存記事を見て判断した部分だ。
どういうことだってばよ!?
結局、こうした状況もマニュアルを明文化していないために起こる。フィードバックの内容を見ていると、どれもマニュアルがあれば回避できたものばかりなケースが多い。
クライアントさんには今一度考え直して欲しい。今、あなたが仕事を依頼している人はあなたと記事に関する書き方の情報を何も共有していないんですよ? と。
そういう面でも、マニュアルは大事なのである。
記事の品質を一定に保てない


マニュアルが無いと、記事の品質を一定に保てないというのもある。数をこなしていれば品質の維持は可能だが、複数のクライアントと仕事をしているとそうもいかない。それぞれルールがあるからだ。
1個や2個くらいなら問題無いが、5個も6個もクライアントとやり取りして記事を作っていると、「これどっちが正解だったっけ?」っていうのが結構起こる。
その度にChatWorkやSlackを確認するのは、はっきり言って手間。検索を使っても手間なものは手間だ。
しかしマニュアルを独自に作っておくと、そうした手間を省ける。スプレッドシートでクライアントや案件ごとにシートをわけておけば、すぐに確認できるからね。
ライターにとって、納品する記事の品質が全てだ。その意味で、マニュアルを作って記事の品質を保っていくのは必須と言っていい。ライターがマニュアルを作る意義は大きいのである。
提出後の修正が増えてシンプルに手間



提出後、修正無くスムーズに進めば楽なんだけど、何度かフィードバックをもらって修正していくケースがある。
記事のクオリティアップのためには仕方無い部分ではあるんだけど、ぶっちゃけライターにとってもクライアントにとっても手間だ。できれば修正無しで入稿完了したいと考えるのは、どちらも同じ。
そんな場合も、マニュアルがあると修正の手間を省ける可能性が高い。少なくとも、レギュレーションを設定していれば、ちゃんとしたライターなら守ってくれる。ライターとしても、指針があるから他記事との統一化ができる。
マニュアルが無い案件だと、どうしても提出後の修正が必要になるケースが多い。ライターにとっては一銭の得にもならないから、そうした手間を省く意味でも効果的なのだ。
マニュアルがない場合はライター自身で作ろう



案件によっては、マニュアルが無い場合もある。そうした場合は、僕たちライター自身で作っていくしか無い。
ここからは、どのような流れで作っていくのかをサラッと解説する。僕が普段やっていることだから、再現性はあるだろう。
Step1.テンプレを作る



マニュアルを作るにあたって意識したいのが、テンプレだ。雑多にメモしているだけだと、探すのに時間がかかってしまう。以下のような項目にわけよう。
- 見出し
- リード文
- メタディスクリプション
- 本文
- 画像
- チェック時
- 入稿時
- 請求書の作成ルール
大体この辺りを項目として作っておくと安心。表にしたのが以下の画像。



後は上記のようにテンプレへ入力していくだけだ。必要であれば、クライアントのマニュアルへのリンクも設置しておくと楽ちん。
Step2.会話内容を元に作成する



まず参考になるのが、クライアントとの会話内容だ。こうして欲しい・こういうレギュレーションです、などと言われたら、都度メモしておこう。スクショでもOK。
マニュアルのURLがあるなら、それをメモしていくのもオススメ。
不明な部分を質問する際の回答も使えるから、とにかく記事作成に必要な項目をマニュアル内にメモしていこう。
後は整理するだけでOKだ。
Step3.クライアントのマニュアルを基に追記する



クライアントによってはマニュアルを配布してくれるところもある。そうした場合、そのマニュアルに頼るのではなく、自分で作っているマニュアルに落とし込んでいこう。大体の場合、自分で作った方が見やすくなる。
もちろん、最終的にはクライアントのマニュアルも参照はするんだけど、要点だけ押さえたマニュアルがある意味は大きい。一覧性があってすぐに合っているかどうかを確認できるからね。
正直、一見さんの場合はここまでする必要はない。ただ、継続案件になると意外と後で効いてくるから、「この人とは長い付き合いになりそうだ」と感じたら、面倒でも作っておくことをオススメする。
Step4.フィードバックを基に追記する



ライターの仕事をしていると、フィードバック(修正)を受けることがあると思う。そのクライアントと継続して仕事をする場合は、もらったフィードバックをマニュアルに追記しよう。
クライアントとしても、何度も同じ指摘をするライターより、1度言ったことを次から改善してくれるライターの方が仕事をしやすい。自分風のチェックリストを作るつもりで、フィードバック内容を反映していこう。
その際、もし聞いていた内容と異なる部分があるのなら、質問するのをわすれずに。
Step5.都度更新していく



仕事をしていると、やり取りしているツールの中で修正や今後の対応をもらうことがある。そのような場合もマニュアルに追記していこう。
意識しておきたいのは、マニュアルを常に最新の状態に保つこと。
手間を感じるかもしれないが、仕事のしやすさに繋がる大切な部分だ。お互いが気持ちよく仕事をするためにも、都度更新は意識しよう。
マニュアルがなくても仕方ないと思う心が大切



「他の記事を参考にしてね」「動画で作ったからそれを見てね」となると、イラっとする部分があるかとは思うが、クライアント側はどうなのか? という視点を持つことも大切だ。
正直、仕事を依頼するなら相手がやりやすいように相応の時間をかけて準備せんかいとも思うが、相手は「自分たちが依頼する仕事」というバイアスがかかっている。内容が不足していても仕方無い。
こうした部分は、お互いが前提とする知識の差によって生まれているし、気が付く人以外はまず気が付かない部分だ。
だからこそ、仕事を請け負うライターとしては、「ま、仕方無いね」という寛大な心を持つことが大切になる。ビリー兄貴の言葉を忘れないようにしよう。
クライアントも忙しい



大前提として、クライアントも忙しい。マニュアルを作っている暇なんか無いのが本音だろう。椅子を尻で温めているだけの人間ならともかく、大体の人は何かしらの仕事を抱えているから、忙しい。
だから、マニュアルがある程度、おざなりになっても仕方無いのだ。
仕事なんだから時間を取ってちゃんと作れよとは思うが、それはそれ。相手にも事情があるのだから、仕方無いと考えよう。仕事なんだから時間を取ってちゃんと作れよとは思うが(2回目)。
ライティングをする以上、クライアントとの付き合いが主になる。ブログとは違う。
だからこそ、お互い忙しいよねという心を持って、我々ライター側もクライアントに負担をかけないようにマニュアルを作っていくことが大切なのだ。
仕事なんだから時間を取ってちゃんと作れよとは思うが(3回目)。
他の記事を見てくれという気持ちもわかる



正直、他の記事を見てくれという気持ちもわかる。だってマニュアルを作るより参考にしてもらった方が速いんだもん。
ただしそれは、お互いに共通認識が合った場合に限る。
例えば、マニュアルがしっかり整備された状態で見本記事や既存記事を見せてもらえると、ライターとしても記事を作成しやすい。これに合わせたらいいんだなとなる。
一方で、見本にしてくれと言われた既存記事のレイアウトが全て違う場合は地獄だ。何を参考にすればいいのかわからず、結果的に修正がめちゃくちゃ来るといったことももなりかねない。
実際、僕はあった。
既存記事から書き方を推測するのは簡単だけど、それはレイアウトや書き方が統一されている場合のみ。既存記事でOKな表現なのに、提出したらアウトだったら何を参考にすればいいのかわからなくなる。
いい加減にしてくれって感じだ。
ただまぁ、忙しい中でライターに依頼する側に立ってみれば、既存記事を見てくれとぶん投げるのが楽なのもわかる。
だからこそ、文句はなかなか言いにくい。せめてもの抵抗として、連絡を密に取って齟齬がないように努めよう。なお、僕なら整備されていない時点で辞退する。自分のメディアにこだわっていないクライアントと仕事をしても良いことはないからだ。
基本的にはライターに負担を押し付けている



マニュアルがなくても仕方無いものと考えてはいるが、それでもクライアントは基本的にライターへ負担を押し付けているのに違いはない。
今回話したように、マニュアルが動画だけだったり、整備されていなかったり。見本となる既存記事のレイアウトや書き方が統一されていなかったりなど、不親切極まりないことが多い。
だから、マニュアルが整備されていないところは、基本的にクライアントがライターに負担を押し付けていると考えた方が良い。その方が余計なさざ波を立てずに済む。平穏な心で仕事ができるだろう。
忙しいのはクライアントもライターも一緒だから、お互い仕方ないねの精神が大切だ。喧嘩をしてもメリットはないから、文句はなるべくグッと飲み込んで、そっと距離を取ろう。
金にはならないが資産にはなる



ライターにとってマニュアルは全く金にならないツールの1つだ。活用することはあっても、それ単体でお金を生み出してくれる訳じゃない。
ただ、資産にはなる。
実際にクライアントごとにマニュアルを作っていると実感するんだけど、共通するものが多少はある。SEO対策をしているのだから当たり前ではあるのだが。
そのため、例えば依頼を受けた際、もしマニュアルが整備されていなかったとしても流用できてしまうのだ。「このクライアントと書き方が似ているから、マニュアルが通用するかも?」と判断できる。
もちろん多少の違いはあるにせよ、暗中模索な状態より余程良い。ライターにとって、資産になってくれるのは間違いない。
ライターにとってマニュアルは大切。いつでも確認できるようにしよう!



ライターにとってマニュアルは大切だ。クライアントによって方針や施策が異なるから、できれば作っておきたい。
実際、僕も独自にマニュアルを作っておいて何度助けられたかわからない。
もし今ライターをしていてマニュアル面で不満がある人は、ぜひ作るのに挑戦してもらいたい。いつでも確認できるのは、説明書が手元にあるかのような安心感を得られるはずだ。








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