【最適解】ELECOMのトラックボールマウス『M-HT1URBK』は腕が疲れない最高のマウス【レビュー】
マウスを使っていて、「何度も動かすのが面倒臭ぁっい!」と思ったことはないだろうか?
ノートパソコンならあまり気にならないだろうが、デスクトップや大きなモニターを使っている人なら実感しているのではないだろうか。
パソコン操作にマウスは付きものだが、長い距離を移動させようとすればするほどマウスパッドが小さかったり反応が悪かったりでイライラする。
今回はそんなイライラを解消してくれるELECOMのトラックボールマウス「M-HT1URBK」を紹介する。
パソコン仕事で疲弊した腕を助けてくれた救世主なので、オススメの商品だ。
- 普通のマウスより手が疲れないマウスを探している
- デュアルディスプレイでも使えるトラックボールマウスってある?
- すぐに手が痛くなるから負担のないマウスを使いたい
そんな人には激推ししたい。マウス選びで困っている人の参考になるだろう。
ELECOMの『M-HT1URBK』は手に優しいトラックボールマウス
ELECOMの「M-HT1URBK」は、人差し指・中指で操作するタイプのトラックボールマウスだ。
トラックボールマウスとは、マウスを移動させない代わりに装着されているボールを転がすことでポインタを操作するマウスを指す。
その種類は3つあって、以下のように分かれている。
- 親指タイプ
- 人差し指・中指タイプ
- 手のひらタイプ
これだとちょっとわからなぁい!って人向けに詳しくしたのが以下。
種類 | 距離 | ボールの大きさ | ディスプレイの数 |
---|---|---|---|
親指タイプ | 近 | 小 | シングル |
人差し指・中指タイプ | 中 | 中 | デュアル |
手のひらタイプ | 遠 | 大 | デュアル以上 |
使っているディスプレイの数に合わせて選ぶのがオススメだ。
基本的にデュアルディスプレイ以上の数を使っていないなら、親指タイプでOK。
なぜデュアルディスプレイ以上は親指を推奨しないのかと言えば、転がす数が多すぎて親指が腱鞘炎になるからだ。
そのため、デュアルディスプレイを使っている僕は「人差し指・中指タイプ」を選んだ。
トラックボールマウスを買う時は、まず自分がどんなディスプレイを使っているのかを確認しよう。
ELECOM『M-HT1URBK』 レビュー
さっそくだが「M-HT1URBK」をレビューしていく。
今では無くてはならなくなった相棒なので、じっくりねっとり見ていくとしよう。
デュアルディスプレイに最適のサイズ
先にも行ったように、M-HT1URBKのトラックボールはデュアルディスプレイに最適のサイズだ。
これより小さいサイズの親指で操作するタイプだったら、確実に腱鞘炎になっていた。
感覚的な話にはなるのだが、ボールを横に一回転ほどさせると、27インチのモニターの端から端まで移動してくれる。
感度調整も必要にはなるもののストレス無くマウスカーソルを動かせるのが非常に気持ちが良い。
これが親指タイプの場合、何度も親指でコロコロしなくちゃいけなかったわけだから、やはりデュアルディスプレイには人差し指・中指タイプだと断言できる。
そんなに掃除しなくていい
トラックボールマウスの意見で良く聞こえてくるのが、「頻繁に掃除しないといけないのが面倒くさい」というものだ。
人によっては1ヶ月でもう掃除しないといけないなんて発言すらある。
だが断言しよう。
そんなに掃除しなくていい。
正直、毎日15時間近く使っていても、汚れた形跡が見当たらない。
1週間おきに掃除している人は、そもそも部屋か手が汚いんだろう。
使っていて「どうも移動しにくくなったな……」って感じた時にささっと掃除するくらいでちょうど良いと思われる。
頻繁に掃除するの面倒くさぁい!って人は安心してくれ。
有線タイプと無線タイプなら有線タイプを選ぶべし
M-HT1URBKには有線タイプと無線タイプがある。
この中で僕が選んだのは有線タイプだ。
理由は、電池の心配をしなくていいから。
世の中には無線の方が良いという人もいるのだが、トラックボールマウスであるM-HT1URBKに限っていえば有線が最適解。
なぜなら、持ち運びができないからだ。
上の写真を見てもらえればわかるように、ハイエンド機であるXperia1Ⅲよりちょっと大きくて、ヤマハのAC03よりちょっと小さいくらい。
重量感もたっぷりあるから、持ち運ぶことをそもそも想定していない。
どっしり構えて使ってね、といったコンセプトなのだ。
そのため、持ち運びに有利な無線タイプを選ぶ理由が全く無いのが理由の1つ。
そして普段使いする上で大きな理由となるのが、電池持ちだ。
時間の概要 | ローエナジーモード | ハイスピードモード |
---|---|---|
連続動作時間 | 約235時間 | 約137時間 |
連続待機時間 | 約1,851日 | 約1,851日 |
想定電池使用時間 | 約534日 ※1日8時間のパソコン操作中5%をマウス操作に割り当てた場合 |
約325日 ※1日8時間のパソコン操作中5%をマウス操作に割り当てた場合 |
ELECOM公式より抜粋
注目して欲しいのが、一番上の「連続動作時間」だ。
僕のように毎日15時間使う人間の場合、ハイスピードモードだと10日と保たない。ローエナジーモードですら約15日で電池が切れる。
いくら無線で快適だとは言え、有線と比べて割高な本体を買った上に電池代までかかるようじゃ、やってられない。
そのため、有線タイプが最適解なのだ。
ボタン配置をカスタマイズできる
M-HT1URBKはボタンが標準で10個搭載されている。
ELECOMから配信されている「エレコム マウスアシスタント5」を使えば、好きなようにボタン割り当てができるようになる。
これが非常に便利で、ショートカットキーを使うことがめっきり減ってしまった。
僕のオススメは、上の画像にあるボタン配置。
自分なりに試行錯誤してみた結果、こんな風に落ち着いた。
なお、「ボタン8」に関しては割り当てるものがなかったので、適当に配置しただけだ。
このボタンだけは本当に使わない。
使う感覚はノートパソコンのトラックパッド
初めてトラックボールマウスを使う時に気になるのが「普通のマウスから乗り換えて自由に使えるもんなの?」という不安だろう。
わかる。僕もそうだった。
結論から言えば、ELECOMのM-HT1URBKに限っては杞憂に過ぎなかった。
使い始めて1時間とかからずに慣れてしまったのだ。
というのも、人差し指・中指タイプのトラックボールマウスは、使い心地がノートパソコンのトラックパッドと全く同じだからだ。
上の画像がトラックパッドなのだが、使ったことがある人も多いんじゃないだろうか?
ノートパソコンを使ったことがあるのなら、違和感なく使えると保証する。
思い浮かべて欲しいのだが、トラックパッドを使ってマウスカーソルを移動させるのに人差し指や中指を使っている人は結構多い。
ELECOMのM-HT1URBKも、マウスカーソルを動かすのにする動作は人差し指と中指を使ってボールをコロコロと転がす。
ほら、一緒。
ということもあり、トラックボールマウスを始めて使う人にも、人差し指・中指タイプのM-HT1URBKはオススメだ。
マウスを動かす必要がない
ELECOMのM-HT1URBKに限らず、トラックボールマウスは基本的に机から一歩も動かさずに使う。
従来のマウスのように本体を動かす必要がないため、腕への負担が大きく軽減されるのだ。
そのためマウス本体が大きいというデメリットもあるのだが、マウスを動かしまくって腕を疲れさせるのと比べると大きな利点と言える。
M-HT1URBKの場合、手のひらが当たる部分にウレタン素材を使っていて柔らかくなっているので負担も少ない。
以前からマウスを使っていると腕がだるくなったりといった症状が頻発していたが、ELECOMのM-HT1URBKに変えてからはほとんど無くなった。
デスクワーク/リモートワークが多い人にオススメしたい理由の1つだ。
悪いところ①:持ち運べない
M-HT1URBKに限った話しではないのだが、トラックボールマウスは持ち運ぶことをほとんど想定していない。
ボールがついていることもあって従来のマウスよりも若干大きい+重たいのもあって、持ち運ぶと不便さを感じるほどだ。
何より、鞄に入れた時のボールが邪魔で仕方ない。
そういうのもあり、スタバなどでコーヒー片手にノートパソコンを開いて仕事をするような意識高い系の人たちには、若干取り回しが悪いように感じてしまう可能性がある。
家や職場でどっしりと構えてパソコン操作をしたい人にこそ、M-HT1URBKのようなトラックボールマウスをオススメしたい。
悪いところ②:ボールの掃除は2ヶ月に1回くらいは必要
マウスポインタの操作にボールを転がす必要があるため、掃除がどうしても必要だ。
体感としては、2ヶ月に1回くらいで良いと思う。
これは個人的な気質もあるのだろうが、僕は小まめに掃除をして綺麗な状態を保ちたい派なので、それくらいのペース。
気にならない人はもうちょっと期間を空けてもOKではある。
掃除方法も簡単で、ボール部分を取り外して埃を拭き取るだけ。
1分もあれば終わるようなことなので大した手間ではないのだが、これまでマウスを掃除していなかった勢からすると、手間に感じるかもしれない。
快適さと比べたら必要経費みたいなものだが、感度が悪いように感じたらまず掃除をした方が良い、というのは覚えておこう。
悪いところ③:1日10時間以上使うと何だかんだで腕が疲れる
トラックボールマウスは通常のマウスと比べても疲れにくいというのがメリットだが、それでも限度というものがある。
1日15時間、2つのディスプレイを頻繁に行き来しながら使っていると、当然の如く腕が疲れる。
そのため基本的に長時間使う人は、適宜ストレッチなりした方が良い。
M-HT1URBKは従来のマウスと比べても非常に疲れにくいのは実感しているが、それはそれとして一日に使っていい体の限界を超えてまで使っていいものではない。
普段、通常のマウスを使っていて疲労度軽減を目的にトラックボールマウスを導入するのは大いに賛成だが、体を労りつつ使わないと最終的には同じになる。
指・腕・肩が慢性的に痛い人は、トラックボールマウスに変えつつストレッチなり通院なりすることをオススメする。
体が資本だ。
ELECOMの『M-HT1URBK』は初心者にオススメのトラックボールマウス
ELECOMのM-HT1URBKは非常に使いやすいトラックボールマウスだ。
人差し指と中指で操作するため一見使いにくそうに感じてしまうが、ノートパソコンのトラックパッドと同じ感覚で使えるため導入のハードルは実際低い。
ボタンも多いため自分好みにショートカットキーを割り当てられるのも魅力で、ジェスチャーも設定すれば無敵になれる。
一方でその大きさから持ち運びにはやはり不便で、ボールの掃除も不定期だが必要になる。
腕の疲労を軽減できるため現在通常のマウスを使っていて「疲れにくいマウスを使いたい」と考えている人にはオススメだが、長時間使うと疲れるもんは疲れるので、適宜ストレッチをしながら使うのがオススメだ。僕はそうしている。
手のフィット感や使いやすいショートカットキーなど、慣れれば手放せなくなるアイテムなので、気になっている方はぜひ購入をオススメしたい。
有線(オススメ)