実際どうなの?キングジム・ポメラDM100は最高の物書きツール

ポメラ、知ってる?

文房具好きじゃない人も知っているオフィス文具の雄「キングジム」が開発したデジタルメモのことだ。

家電量販店でもひっそりと置いているので、見かけた人は結構多いだろう。

また、僕みたいにブログを書いている人や、なろうやカクヨム、同人誌などで小説を書いている人の中には使っている人もいるかもしれない。

僕自身、ポメラのDM100を7年前に買ってから使い倒している。

なので、今回は7年間ポメラを使った僕が、こんな人にはポメラが合っているよ、というのを解説していきたいと思う。

・ポメラって使いやすいの?
・使う場面ってどこ?
・物書きみたいな専門じゃない人が買っても意味ある?

という疑問を持っている人の参考になると思う。

あさきです。TwitterYouTubeカクヨムで連載もしています。お問い合わせはこちら。

ちなみにキングジムの電子文具については、過去に「ラッケージ」も紹介している。こちらもオススメだ。

関連記事

メモを付箋でペタペタ貼るのは格好悪い。 そう思っている方、いるだろうか? 僕は基本的に記憶力がない。上司や同僚から何かを言われてもすぐに忘れてしまう揮発性メモリだ。 だから、忘れないようにメ[…]

デジタルメモ ポメラ

ポメラは「ポケット・メモ・ライター」を略した商品名だ。その名の通り、ポケットに入ってさっとメモを取れることをコンセプトに開発されている。

公式にも「パッと開いてすぐ起動」がキャッチコピーとしてあるので、まさしくコンセプト通りの商品と言える。

ポメラは大きく分けて2種類あって、キーボードを折りたたんで小さくできるDM○○(二桁)と、ノートパソコンような形としているDM○○○(三桁)が存在している。

僕が主に使っているのはDM100なので、ノートパソコンのような形をしたタイプになる。

もうひとつはキーボードが観音開きのようになっているので、メカメカしいギミックが好きな人は心引かれるだろう。

ポメラの良いところ

ではここから、ポメラの良いところを解説していく。

一瞬で起動する

ポメラ最大の利点。

ボディを開けたらすぐに書ける。一瞬で起動するとかそういうレベルじゃなく、最初から起動しているという印象すら受ける。

この素早い立ち上がりは非常に大事で、思い浮かんだアイデアをすぐにメモができる。紙を用意してペンを片手にアイデアを書くと同等のスピードを実現している。

机さえあれば、スマホにメモを取るより圧倒的に速い。

ただ、単なるメモだけに注視するなら、利便性の高いスマホの方に分がある。ポメラは逆立ちしたって勝てない。

電池で動く

ゲームボーイかお前は、という気持ちになるのはわかるが、この「電池で動く」というのは、使っていると実感できる良いポイントだ。

ポメラDM100の後継機であるDM200にはリチウムイオン電池が採用されているため、充電しないと使えなくなっているが、DM100は完全に電池式だ。

この電池式、何が良いかと言うと、電池が切れてもすぐに補充できるということだ。充電式の電池だと、どうしても残り電池残量を気にしなければならない。

しかし電池式なら、スペアされあればすぐに入れ替えられるし、コンビニに行けば乾電池なんていくらでも売っている。

この気軽さこそが、ポメラの魅力だ。ノートパソコンのように外で使うことを目的としているからこそ、いつでも電池を交換できるというメリットは計り知れない

目が疲れにくい画面

ポメラの画面は、目が疲れにくいものが採用されている。子供が使うお絵かきツールやKindleの画面に近い印象だ。

DM100では全体的に黄色がかっていて、DM200だとダークモードに切り替えることができる。

長時間文字をタイピングしても疲れないようになっているので、集中して何時間も書いてしまったという場合でも、疲れを感じにくい。

キーボードの幅がちょうどいい

ポメラはキーボードにも拘っている。

安物の中華製品を使ったことがある人はわかってくれるだろうが、キーボードにおけるキーの場所というのはとても重要だ。タッチタイピングをするようになれば、余計に実感できる。

キーの場所、キー同士の幅は、文字を打つ速度と疲労に明確に関わってくる要素だ。

ポメラはその性質上、キーボードをとにかく打たねばならない。考え抜いて配置されたキーは、スムーズな打鍵感を与えてくれる。

また、折りたたみ式キーボードのDM○○シリーズに関しても、キーボードがガタつかないように工夫がされているのも良いところ。

個人によってキーボードの打鍵感は変わってくると思うので、この辺りは実際にお店で触ってみて確かめるのをオススメする。

親指シフトができる

親指シフト? なんじゃそれ?

という人いるかもしれない。40代以上の人ならわかるかもしれないが、かつて富士通が考案した「日本語入力に特化した」キー配列のことを指す。

現在僕たちが使っている「QWERTYローマ字入力」と比べて、圧倒的な速さを持つのが特徴だ。

当たり前だが、ローマ字入力だと、日本語一文字を入力するのに2文字以上を入力しなければならない(〝か〟なら〝ka〟のように)。

親指シフトは、それらを全て一文字でやろうとした入力方法だ。かな文字入力に似ており、それをより速くしたキー配列という認識でOK。

親指シフトで入力する人は、その速度がローマ字入力の2倍以上になるという。

しかし親指シフトは2020年に関連ハードウェア・ソフトの終売が発表され、キーボードも2021年5月に終了となった。現在親指シフトはエミュレーターでしか使えなくなっている。

だが、ポメラならそれができる。デジタルメモだからこそ、親指シフトに標準で対応しているのだ。嬉しい。

しかも親指シフト用のキーボードシールまで付いている太っ腹さである。

辞書が標準でついている

この画像の右側にあるのが辞書だ

正直、必要かどうかと言われたら微妙なラインだが、電子辞書が装備されている。そのため、わからない単語を調べるのは便利。

何気に英和辞典なんかもあるので、使える幅は大きいだろう。

文字を書くことしかできない

ポメラの一番のメリットはここだと思う。

ポメラは、文字しか書けない。ネットなどの余計な機能が一切ないから、書くことに集中できる。

パソコンで文字を打っていて、ついYouTubeやTwitterを見たりしたことないだろうか? 僕はある。しょっちゅうだ。この記事を書いている間も、何度もYouTubeを見ている。

しかし、ポメラではそれができない。

集中するためには、強制的に何も出来ない空間を作ることが一番良い。

スマホを視界から追い出し通知を切って、ポメラに向かい合えば、驚くほど効率が上がる

これは、パソコンやスマホには絶対できないことだ。

一点特化だからこそできる環境作りなのだ。

ポメラの悪いところ

良いところばかり書いても仕方が無いので、悪いところも書いていくとする。

データの同期が不便

僕が使っているDM100は発売したのがだいぶ前ということもあって、入力したデータの同期に手間がかかる。といっても、本体に付属のケーブルを挿してパソコンと接続するだけなのだが、オンラインで何もかもが同期できるようになった昨今では手間に感じてしまう。

後継機のDM200はWi-Fiに接続できるようになっているので、同期がしやすくなっている。

ポメラ専用ATOKがおバカ

ポメラには専用のATOKがついている。ATOKといえば、日本語に特化した素晴らしいIMEだが、残念ながらそれはパソコン版のみ。

ポメラについているATOKはかなりおバカだ。訳のわからない場所で変換するし、使える漢字も少ない。

これもDM200になったらかなりマシにはなっているが、使っていて不便なので、どの漢字を開くのが良いのかと真剣に考えるハメになる。

書くことしかできない

これはポメラ最大のメリットでもあるが、最大のデメリットでもあると思っている。

というのも、何かを書く時には必ず資料が必要になる。

ポメラにはその資料を入れられないため、何か資料を見ながら文章を書いたりとなる。それが紙に出力したものだったり、はたまたスマホに入っているデータもあるだろうが、文章を書きながらそれらをいちいち見るのは非常に面倒くさい。

それなら最初からパソコンで書けばいい、となる。

人によって使い方は様々だと思うが、僕はこの一点が非常に面倒くさく感じた。

なので、パソコンの画面で資料を開いて、ポメラで文章を書くなんてことをしていた。無駄ムーブすぎてすぐに止めた。

画面が小さい

ポメラは画面が小さい。本体が小さいのだから当然の帰結なのだが、歳を取れば取るほど辛くなる。

何故ながら、画面が小さいということは当然、そこに表示される文字も小さくなる。文字が小さくなると、見るのがしんどくなる。

そう、老眼には非常に辛い

僕も取り立てて目が良い訳じゃない。zoffの眼鏡が人生の親友だと言ってもいい。

そんなものだから、ポメラの小さい画面は結構見ていてしんどく感じることが多い。

また、画面が小さいと自然と前屈みになって猫背気味になりやすいので、体の面でも負担になる。

持ち運びできるからこそのサイズなのだが、諸々と考えると大きなデメリットになるだろう。

まとめ:一点特化で使いやすい反面、日常的には使えない

ポメラはその名の通り、デジタルメモに特化した商品だ。それ故、壊れるまで使い倒すことができる。

反面、特化しているからこそそぎ落とした部分が多くあり、画面の小ささだったり使用者の体への負担がある。

それらを踏まえた上で購入するのなら、とても心強い武器になる。

・良い商品だが、文章を書くことに重きを置いた仕事でないと使えない
・すぐに起動できるので、会議や打ち合わせ、外出先で重宝する
・書くことが専門でない限り、ノートパソコンでOK

例えばだが、文章作成のために性能の低いノートパソコンを買うくらいなら、同価格帯のポメラを買う方が、遙かにストレス無く文章を打てる。

決して高くはない買い物なので、使う場面を自分なりにシミュレーションして買うのをオススメする。

ちなみにうちのポメラは、Kキーが退魔忍の如き感度になってしまっていて、「k」と打つと「っっっっっk」とかなるので、現在は休んでもらっている。満足に文字を打てないポメラに果たして価値はあるのか……が、今の課題だ。

なお、DM100とDM200の違いは以下になるので、買う場合は注意しよう。

DM100

 

・開いて1秒で書ける
・乾電池2個で長時間動く
・辞書をボタンひとつで呼び出せる
・データ移動はUSB使用

 
DM200

 

・開いて書くまで4秒ほど時間がかかる
・リチウムイオン充電式(連続稼働時間8時間ほど)
・バックライトがあるので明るく発色が良い
・ダークモード搭載
・画面が大きい
・データ移動はWi-Fi経由

となる。後継機のDM200の方がやれることが多いので、何かこだわりでもない限り、DM200でいいだろう。

 

 

広告
最新情報をチェックしよう!