サインペンを使っているだろうか?
大人になると基本的に使うのはボールペンだが、たまにサインペンが欲しいなと思うことがある。
そんな時に使うのが、安く手に入るサインペンだ。
いかにもな量産型を使うのはちょっと……と、思う人にオススメしたいのが、ゼブラから販売されている「Filare Direction(フィラーレディレクション)」だ。
今回も例によって1ヶ月ほど使い倒したので、どんなペンなのかを解説していこうと思う。
- デザインの良いサインペンを使いたい
- ビジネスでも使えるサインペンってある?
- リフィルを簡単に交換できるサインペンを探している
そんな人の参考になるだろう。
なお、1ヶ月使って、非常にクオリティが高く使いやすいと素直に感じた。
オススメだ。
ゼブラの『Filare Direction(フィラーレディレクション)』は大人向けのツイスト式サインペン
Filare Directionは、ビジネス向けという明確なコンセプトのもとで製作されたサインペンだ。
従来、ビジネスシーンであるあるだったのが、「相手に要点を上手く伝えられない」という点。
働いていれば誰しも一度くらいは経験したことがあるのではないだろうか。
そういった時に活躍してくれたのが、実はサインペンでもあった。
サインペンは字が太く見やすい。
例え老眼であろうとサインペンで大きく書かれた文字を「字が小さくて見えなぁいっ!」とは言えない。
つまり、相手に字で伝えるという意味において、サインペンは非常に優秀だったのだ。
なら、そのサインペンをもっとビジネスシーンで使えるようにすればいいじゃない!
と考案されたのがFilare Direction。
高級感のあるデザインには随所にビジネスを意識した装飾が見られ、ツイスト式なのも相まって使うシーンを選ばないハイクオリティなサインペンとなっているのだ。
ゼブラ『Filare Direction(フィラーレディレクション)』レビュー
ではさっそく、Filare Directionをレビューしていく。
今回もみっちり1ヶ月使い倒したので、気になった点も記載する。
大人向けのワンランク上のデザイン
Filare Directionのデザインは大人向けだ。
僕が持っているのはブラックだが、それ以外にも以下のようなボディカラーが揃っている。
- ブラック
- シルバー
- ブルー
- レッド
デザインも金属質が使われている上質なものなので、どんな商談の場所で使っても安っぽいと思われないだろう。
軸の太さもちょうどよく、多色ペンとほとんと同じ。
注目すべきはその軸の先端部分。
金色になっていっているため、ペン先で指し示すときに目立ってくれる。
相手や自分にディレクション(指示、方向を指し示す)することができるという、名前通りのデザインなのだ。
キャップはつけなくてもOK
Filare Directionにはキャップがついている。
これは先端部分の感想を防ぐために購入時についているものだが、ぶっちゃけつけなくてもOK。
モイストキーピングという技術によって、空気中の水分を吸収して乾かないようになっているからだ。
ゼブラの試験では、気温20℃で湿度60%の条件下なら52週――おおよそ1年間はかすれなしで書けるそうな。
そのためいちいちキャップをつけることなく、ボールペンのように使うことができる。
ほんとかよ? と思うかもしれいないが、ゼブラは既に2019年に発売したノック式サインペン「クリッカート」でこの技術を実践済み。
つまり乾かないことは保証されているのようなものだ。
ただ、何となく怖いからついキャップをつけてしまうのは誰にも止められない。
僕はつけている。面倒くさいけどね。
ツイスト式なので音が出ない
Filare Directionはキャップではなくツイスト式だ。
ペン先は普段ボディの中に収納されていて、ボディを回すことで先端が出せる。
高級ボールペンを思い浮かべてくれ。それだ。
ボディを回転させる時も音が一切鳴らないため、会議中であっても物音を立てずに筆記ができる。
キャップ式の場合どうしても音が気になった部分はあるので、これは嬉しい。
近年ではノイズハラスメントなどという理不尽極まりないハラスメントまで登場している。
雑音を極力立てたく無い人にもFilare Directionはオススメだ。
大容量のインクタンク

ユニボールワンと比べても同じ太さだ
Filare Directionのインクタンクはかなり多い。
毎日使っていても減った感じがほとんどないため、よっぽど字を書きまくらない限り、すぐに無くなるといったことにはならないだろう。
そのため安心して書き殴っていける。
特にサインペンはその字の太さから、ボールペンより遙かにハッキリ見える。
チェックをお願いいしたい時にピンポイントで使ったりする場面が多いだろうから、インクの減りはそこまで気にする必要はない。
ただ、普段からボールペンよりもサインペンを良く使うという人は、予備を持ち歩くくらいはした方がいいだろう。
インクは黒と赤
Filare Directionのインクは2種類だ。
- 黒
- 赤
シンプル・イズ・ベスト。
もはやこの色以外はいらぬと言わんばかりのラインナップ。
嫌いじゃない。
しかしこのリフィル部分、実はクリッカートと互換性がある。
そのため黒と赤以外の色を使いたい場合はクリッカートのリフィルを使ってみるのがオススメだ。
好きなインク色を選び放題なので、使う楽しみがより広がるのは間違いない。
注意点として、ゼブラでは以下のようにアナウンスしているので自己責任でやるようにしよう。
初期搭載中芯のインク色と異なるインク色の替芯は使用しないでください
引用元:ゼブラ
書き味はもきゅもきゅ
Filare Directionはサインペンであるがために、その書き味は「もきゅもきゅ」としている。
サインペンの書き味と言えば何となく想像がついてくれると思うが、あの書き味が苦手ならあまりオススメはできない。
一方であの書き味が好きなら諸手を挙げてオススメする。
紙に書いている感覚は何とも言えない気持ちよさがあるのと、紙や付箋に大きな文字を書けるのが単純に楽しい。
Filare Directionで文字を書いた後にボールペンを使うと、その字の細さが物足りなく感じてしまうほどだ。
サインペン独自のもきゅもきゅ感はあるものの、それが嫌いじゃなければビジネス用の1本として最高のお供になってくれるのは間違いない。
ゼブラの『Filare Direction』はディレクションが得意な大人向けサインペン
Filare Directionは、ビジネスの場面で使うことを想定されてデザインされたサインペンだ。
そのため口頭で説明するよりも手書きで説明するといった場面で非常に役に立つ。
具体的な指示を出して相手に伝える立場であればあるほど、有効活用できる。
またツイスト式なためペン先の乾燥が気になってしまうが、ゼブラ独自のモイストキーピングによって52週経ってかすれないという無敵っぷり。
少し割高ではあるが、生涯に渡って使えるサインペンだと考えれば安い出費なのは間違いない。
ビジネスの場でハッキリとした文字で相手に伝えたいと考えている人には、最高の相棒となってくれるだろう。