【無印良品 万年筆】文句なしの最強低価格万年筆。買い【レビュー】

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以前から噂だけは聞いていた。

無印良品(以下、無印)でオリジナルの万年筆がある、と。

無印といえば、シンプルでオシャンティなデザインで人気を博しているブランド。知り合いに1人くらいは無印大好きなムジラーがいることだろう。

しかし我が家は田舎にしかなく、たまに遠方の無印まで行っても、あるのはボールペンかシャーペンだけ。

万年筆はどこなの? というのを10回以上繰り返していた。もう意地だった。無印の万年筆を使いたくてたまらない。

だが先日、ようやく店頭で出会えた。一期一会の精神で躊躇いなく購入し、さっそく1ヶ月ほど使ってみた。

今回はそんな念願の無印の万年筆についてレビューをする。

  • 無印の万年筆って使いやすい?
  • インクは何を使える?
  • ペン先の太さって書きやすい太さ?

といった疑問の回答になるだろう。

結論から言えば、1000円の価格帯の万年筆では最強だ。現在のところ、同価格帯で無印の万年筆を超える万年筆は無い

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目次

無印良品の万年筆:レビュー

ではさっそく、無印の万年筆を見ていくとしよう。

価格は驚きの1,090円

万年筆初心者用に出されている低価格帯の万年筆はほとんどが1,000円だが、無印も例に漏れずその価格だ。

しかも実はこれ消費税込みなので、1,000円+消費税より10円安い

ネット通販で買うなら別だが、店頭で買うならカクノやプレジールよりも安くなっているのがポイント。

無印らしいオシャレなデザインなので、見た目は価格以上と来ている。

これまで同価格帯の万年筆を何種類も使ってきたが、価格以上の満足度を感じたのは無印の万年筆だけだ。

インクはEU共通規格

無印の万年筆のインクは、EU共通規格を採用している。これはEUで生産されている万年筆と共有になっている。代表的なブランドは以下。

  • モンブラン
  • ペリカン
  • ウォーターマン

どれも人気のあるインクが揃っている。

無印の万年筆を買うだけで、これらのメーカーのインクを使えるのは嬉しいポイント。

しかもカートリッジとコンバーターの両方に対応している。コンバーターならPILOTの「色彩雫-iroshizuku-」シリーズで楽しんだりもできる。

僕も無印の万年筆を買ってから、ペリカンやモンブランなど持っていないメーカーのインクを買うようになった。これが地味に楽しい。

また、ショートサイズのカートリッジインクなら本体にもう一本収納できるので、使いやすい形を選べるのはありがたい。

無印の万年筆では、メーカーを問わず万年筆のインクを一通り楽しめるのは大きなメリットだ。

ペン先は書きやすいF(細字)を採用

無印の万年筆は、字幅にもこだわっている。日本人が大好きなF字幅(細字)を採用

0.38~0.5mmくらいの太さなので手帳にも書きやすいし、漢字もしっかり書ける。

ユーザーの迷いを無くさせるためか、F字幅以外は無い。

インクを楽しめない! という人には選択肢になりにくい字幅ではあるが、以下のニーズには問題なく対応できる。

  • 仕事で使う
  • 手帳で使う
  • 初めて万年筆を買う
  • 使い勝手の良い万年筆が欲しい

日常的に使える場面が多いので、使っていて不満を感じることはまずない。

書き味はヌラヌラ

無印の万年筆の書き味は、ヌラヌラしている。万年筆ユーザーでいうところの、ペン先がすべるインクフローだ。

ボールペンに例えるなら、ブレンの書き心地に近い。ジェットストリーム程じゃないんだけど、すっきり書ける感覚だ。

無印の万年筆はこの書き味が絶妙なラインになっている。

PILOTほどインクがドバドバ出るわけでもなければ、PLATINUMのようにインクの出を絞ったりもしていない。かといってSAILORのようにカリカリもしない。

書く時に程よいインク量紙に引っかからないで書ける。

この調整は凄まじい。ストレス無く字が書ける。

万年筆にとって字の書き心地は大切だ。

その意味でも、金額以上の使い心地を提供してくれる万年筆だと言える。

無印良品らしいデザイン

無印良品と言えば、「シンプル」で「デザインの統一」が魅力だ。万年筆ももちろん、それに沿ってデザインされている。

特徴的なものとしては、以下の3つがある。

  • 持ち手がローレット加工
  • 低重心
  • キャップが独特

この内、個人的に良いと思ったのが、ローレット加工だ。

万年筆ではなかなか見ないローレット加工

シャーペンではオレンズなどで結構見かける加工だが、万年筆ではなかなか見ない。

ローレットの細かい加工により指に吸い付くような感触は、一度好きになったらクセになる。

無印の万年筆はローレット加工によって指に吸い付き、書く際にブレにくい工夫がされている。

万年筆で書く際に重要なのは、ペン先の角度だ。ローレット加工のような滑り止めがないと、ズレたりする場面が人によってはあるだろうが、この万年筆ではそれがない。

僕自身、初めて万年筆を使った時は、無意識に角度が変わっていて書けなくなっていた時が多かった。指が滑っていたのだろうが、無印の万年筆はそういう部分に配慮してくれてもいるのだろう。

嵌合式の使いやすいキャップ

無印の万年筆のキャップは嵌合式になっている。嵌合式とは、ねじって閉めるのではなく、ボールペンのキャップのように引っ張ったら取れる仕組みのことだ。

すぐに書きたい時には便利だが、反面、インクが乾きやすい弱点を持つ。

無印の万年筆は、この嵌合式に「ボディとの隙間に入れて固定する」方法を取っている。プラモデルとかでたまに見る機構だ。

通常の嵌合式より密閉度は高くなっているので、しばらく書かなくてもインクの乾きはさほど心配いらない。

PLATINUMのスリップシールほどではないにしろ、万年筆をたまにしか使わないユーザーにとってみれば嬉しいポイントなのは間違いない。

しかも書く時は引っ張るだけでキャップが外れる。うーん、楽。

ネジ式のキャップが面倒臭い人にとっては、利便性の高いキャップだ。

無印良品の万年筆は初心者から玄人まで使える低価格帯万年筆のトップ。これ一本でいい。

無印の万年筆を使ってみて驚いたのが、その価格に比例しない使いやすさだった。これが1,090円とか正気か? と本気で思った。

それくらい、無印の万年筆は凄い。ぶっちゃけこれ一本あれば、同価格帯の万年筆はいらない。この万年筆と勝負ができるのはPILOTのコクーンからだろう。

・無印の万年筆は、選択肢としてアリ
・インク関係はEU共通規格でOK
・ペン先は書きやすい細字タイプのみ

だがもちろん、気をつけて欲しい部分もある。

無印の万年筆はめちゃくちゃ使いやすいのだが、一点だけ注意して欲しいのが「無印良品の万年筆」という点だ。数ある文房具の中のひとつでしかない。

デザインがその最たるもので、いかにも無印良品です、といったものだ。これを良いと捉えるか悪いと捉えるかは人によるが、国産万年筆と比べてドヤるのはまた違ってくる。

  • 無印良品の出す文房具のひとつ
  • 万年筆メーカーの万年筆

では全く違ってくる。クオリティは凄まじいが、あくまでも導入用として捉えておいて欲しい。ヘヴィに使い倒す万年筆を探しているのなら、オススメはしない

気になる人は無印の店頭に行くか、以下のリンクから通販も可能なので、一度チェックしてみてくれ。

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