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インクを楽しむ最適解。セーラー万年筆のつけペン『hocoro』【レビュー】

万年筆のインクをもっと自由に使えたら……!?

そんな風に思ったことはないだろうか? 僕はある。

万年筆というのは罪深いもので、知らない間にインクが増えていく。

しかしインクが増えてもそう簡単にとっかえひっかえできないのもまた万年筆だ。

今回はそんな万年筆の悩みを一気に解決してくれるセーラー万年筆の「hocoro」を1ヶ月ほど使ったのでレビューする。

  • インクをもっと気軽に使いたい
  • いろんな色のインクを使いたいのに、いちいち使い切るのが面倒くさい
  • 毎日違う色のインクを使いたい!

そんな人にはピッタリのつけペンだ。

インクをより楽しみたい人は是非参考にしてくれ。

あさき
あさきです。TwitterYouTubeカクヨムで連載もしています。お問い合わせはこちら。
目次

セーラー万年筆『hocoro』はインクを気軽に使うための最強アイテム

hocoroはセーラー万年筆から発売されている、万年筆のペン先を持った“つけペン”だ。

つけペンとは読んで字の如くインクをつけて書くペンで、ガラスペンをイメージしてくれれば早い。

万年筆を買い慣れている人なら、売り場で試筆するのと同じ感覚で書けると言えばわかるだろう。

インクをペン先につけて書くだけなので、何千何万と文字が書けるわけではないが、気に入ったインクをとっかえひっかえ使えるのがhocoroの魅力だ。

万年筆からインク沼にハマる人は多い。

そんな人にこそ、hocoroがオススメだ。

セーラー万年筆『hocoro』 レビュー

ではさっそくhocoroをレビューしていく。

今回もみっちり1ヶ月に渡って使ったので、大体の人が感じるであろう点はカバーしている。

ペン先は2種類

hocoroのペン先は2種類用意されている。

サイズは以下を参照。

  • 細字(F字幅)
  • 1.0mm幅

日本人が使いやすいサイズである細字と、カリグラフィーで使える1.0mmがラインナップされている

日本語を書きやすい字幅なのは嬉しいポイント。

インクを使う人はカリグラフィーを嗜んでいる人も多いだろうけど、しっかり対応してくれている。

この辺りの気配りは流石セーラー万年筆だ。

つけペンだろうと妥協なし。

ボディカラーは2種類

セーラー万年筆:https://sailor.co.jp/topics/hocoro/

hocoroのボディカラーは2種類あり、

  • グレー

無難な色でまとまっている。

僕が持っているのはグレーだけど、白の場合インクがつくと取れない可能性があるため注意が必要

グレーだと目立たないため、不安な場合はグレーを選ぶといいだろう。

インクの染みもひとつのデザインだと考えるなら、白がオススメだ。

ペン先は収納可能

hocoroのペン先はボディに収納が可能だ。

ペン先を反対に向けることですっぽりとボディに入るため、インクをつけたままでも安心。

またペン先を出していると何か衝撃があった時に不安になるが、収納することでそういった不安からも解放される。

間違えてペン先で指をぶっ刺すこともないので、使わない時はペン先を収納しておくのをオススメする。

収納すると筆箱の中にも気軽に入れられるから、持ち運びたい人にも嬉しい気遣いだ。

長さは標準的

上の写真を見てくれればわかるように、長さは標準的な万年筆と同じだ。

ボールペンだとちょうどノックした時と同じ長さ。

そのため取り回しが良く、短いなとか長いなとか感じることはまずない。

普通の万年筆を使うのと同じ感覚で使える。

ペン先をインクにつけるだけでOK

hocoroはつけペンだけあって、ペン先をインクにつけるだけで使える。

目安としては、ペン先のハートがインクにつかるくらいがベスト

真上からつけると見づらいので、ちょっと傾けると良い感じにインクをつけられるだろう。

後はガラスペンと同じように紙でペン先を滑らせるだけ。

たったこれだけでインクが使える。

便利!

インクは全く垂れない

つけペンで気になるのが、インクが垂れないかどうかだ。

hocoroを初めて使う時、正直それが気になった。

だが安心して欲しい。

インクは全く垂れない。

上の写真を見て欲しいのだが、インクがペン先へと送られる形状になっているため、インクをついたまま置いても問題ない。

1ヶ月ほど使っているが一度も垂れていないので安心してくれ。

怖い場合は、汚れてもいい紙の上に置けばいいだろう。

ドバッとインクが落ちることはないので、もし垂れたとしても少々汚れる程度で済む。

好きなインクを使える

つけペンであるhocoroの一番の魅力が、好きなインクを使えることだ。

我が家には現在、以下のインクがあるが全て不自由なくhocoroを使って楽しんでいる。

  • 極黒(セーラー)
  • 蒼墨(セーラー)
  • 深海(PILOT)
  • 4001(ペリカン)

今までは使い切ってから洗浄して違う色にしていたが、hocoroが来てからというものその日の気分でインクを変えられるようになった

これがまためちゃくちゃ楽しい。

ストレスなくインクを楽しみたい人にはピッタリだ。

思っている以上にインクは乾かない

hocoroを使っているとどうしても気になるのが、インクの乾燥だ。

特に冬場となるとエアコンで乾燥しているから余計に乾燥しないか心配になる。

インクが切れるまで字を書く人なんてそうそういない。

ほとんどが書いては少し休憩しまた書くというのを繰り返している。

そのためインクの乾燥はどうしても気になるのだが、hocoroは想像以上にインクが乾燥しない

体感だが3分程度なら全く問題なく書ける。5分はちょっと怖い。

以上のことから、hocoroを使うなら突発的なイベントが入りやすい職場では無く、じっくりと没頭できる家の方がオススメだ。

結構書ける

つけているインクの量にもよるが、大体200字程度なら問題なく書ける。

200字もあれば手帳や日記程度なら書ききれるだろう。

インクが切れてもすぐにつけ足せるのがhocoroの強みでもあるので、それなりに字を書く場合はボトルインクを近くに置いておこう。

まるで羽ペンを使ってサインしている中世貴族のような気分を味わえる。

置いても転がらない

hocoroは机においても転がらないデザインをしている。

良く見ればわかるのだが、ボディの下部が一部平たい。

この部分があるため一度字を書く手を止めても、インク垂れの心配なくまたすぐに書ける。

キャップが無い分、ボディのデザインで転がらないようにカバーしてくれているわけだ。

悪いところ①:インクを変えるには毎回洗浄が必要

違うインクを使いたくなった場合は、必ず洗浄が必要だ。

万年筆のインクは様々な成分を配合しているため、基本的に別の色が混ざると色がおかしくなるケースが多い

そのためインクを変える際はその都度洗浄しなくてはいけない。

ぶっちゃけ蛇口で洗えば一瞬でインクが落ちるので、困ることはまずないだろう。

新しいインクを使う場合はペン先が乾燥していなければいけないため、水分を拭き取ることは必要だ。

忘れないようにしよう。

悪いところ②:ペン先を取る時にインクがつく可能性あり

インクがついたままペン先を取ろうとすると、どうしても指先にインクがついてしまう。

上手いことやれば指先が綺麗なままペン先を取れるが、指が大きかったり不器用な人は要注意。

ペン先と一緒に自分の指も洗うことになる。

ボディにしっかりハマっているため、ペン先を取る時にはどうしても少し力が必要だ。

その時に指先が汚れる覚悟だけはしておこう。

セーラー万年筆『hocoro』はインク好きにとって最高のつけペン

セーラー万年筆のhocoroは、万年筆のペン先を使ったつけペンだ。

インクをつけて楽しむタイプのため、その使い心地は万年筆の試筆に近い。

使いやすいペン先に加え、種類を問わずインクを使えることもあって、インクを楽しみたい人には最高の相棒となる。

つけペンのため毎回の洗浄は欠かせないが、それを手間と感じないのなら買って損はない。

いろんなインクを使いたい人はもちろん、インクを配合している人にもオススメだ。

特にカリグラフィー用のペン先を探している人にもピッタリなので、今回挙げた不満点が気にならないのであれば是非使ってみてくれ。

なお、ペン先は個別販売もされているが、細字と1.0mmがセットになっている方を買った方がお得だ。

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