実用的でスラスラ書けるボールペンと聞いて何を思い浮かべるだろか?
人によって愛用しているボールペンは様々であろうけど、大半の人が『ジェットストリーム』を思い浮かべるのではないだろうか。
勉強・仕事・プライベートとどんな場面でもストレスなく使えて、耐水・対光にも優れている化け物みたいなボールペン。
今回はそんなジェットストリームの中でも新・3色タイプをレビューする。
いつも通り1ヶ月以上使ってみたので、実際に使う際の参考になるだろう。
- 3色ボールペンの黒インクばっかり減って困ってる
- 3色ボールペンで黒を出しやすいデザインのものを探している
- 実用一点絞りのボールペンってある?
そんな疑問の答えになれば幸いだ。
uniの『ジェットストリーム3色ボールペン』は実用的なボールペン
ジェットストリームは、言わずと知れた名器だ。
筆記用具にこだわりのない人でも、とりあえずボールペンは必ずジェットストリームを使うというくらい市民権を得ている。
サラリーマン時代でも結構そういう人たちを見ていた。
しかし3色ボールペンとなるとどうだろう。
ジェットストリームの3色ボールペンといえば、何ら特徴のないデザインとなっていて、デザインがどうとか感じる以前の問題だった。ぶっちゃけ、書けたらいいや程度の感想しか抱けなかった。
いやま、ジェットストリーム自体そういうものなんだからいいじゃないかと言われたらそれまでなのだが、唯一無二の書き心地を足したところでプラスに転じるわけではなかったのだ。
とにかくダサいし使いやすいわけでもない。
THE・中途半端。
細書きのジェットストリームエッジが生まれた今、ジェットストリームの他のシリーズも変わっていかなければならない。
そんなこれまでの没個性的デザインを改善して登場したのが、新しいジェットストリームの3色ボールペンである。
上にノックがついただけでしょ? と思う人はちょっと待って欲しい。
それだけじゃあ、ないんだ。
こいつには「相棒としてフル活用してくれ」というuniからのメッセージが込められまくっている。
uni『ジェットストリーム3色ボールペン』 レビュー
さっそくジェットストリームの3色ボールペンを見ていこう。
今回も仕事だったりアイデア出しだったりでたくさん使わせてもらった。
従来から70%アップの黒インク
ジェットストリーム3色ボールペンを語る上で外せないポイントなのが、従来より70%も増量した黒インクだ。
70%なんてもう実質2倍。全然減らない。
試しに以下の写真を見てくれ。


上が黒インクで下が青インク。
1ヶ月間ずっと使っていたのに、全く使っていない青インクと同じくらいの量がまだ残っている。
正直、自分でも驚いた。
油性インクは元々そんなに減りが早いわけではないのだけど、それにしても減っていない。70%アップは伊達じゃなかった。
3色ボールペンを使っていると、いつも黒ばっかり無くなってリフィルを書い足すを繰り返していた。心当たりのある人も多いだろう。
しかしジェットストリームの3色ボールペンは違う。
インクが全然減らない。
体感で申し訳ないのだが、同じジェットストリームで比べると以下のような印象を受けた。
0.28mm<0.38mm<0.5mm<3色ボールペン=0.7mm<1.0mm
少なくとも0.28mmや0.38mmよりも圧倒的にインク量が多い。下手すれば0.5mmよりも保つ。
そのため安心して普段使いできてしまう。
黒インクがありません! なんて不安から解放されるのだ。
一家に1本ジェットストリーム。
そんな時代がもう間近に迫っている。
黒インクの70%アップは伊達ではない。期待してOKだ。
太すぎず細すぎずのボディ
ジェットストリーム3色ボールペンのボディは、3色ボールペンとして平均的な太さだ。
さすがに単色のジェットストリームと比べると明らかに太いのだが、同じ多色ボールペンであるブレン3Cと比べてもほとんど同じ太さとなっている。
握った際の感覚も非常に良く、安定感を持って書ける。
勉強や仕事などガシガシ使う場面で使いたいボールペンだからこそ、この太さはちょうど良い。
後述するが、その軽さもあって力を入れずともペン先が滑っていく感覚を味わえるだろう。
実は結構軽い
ジェットストリーム3色ボールペンは、結構軽い。他の3色ボールペンと比べても同じくらいなのだ。
普段使いしていて重たいと感じる場面はまずないだろう。
ボールペンの種類 | 重さ |
---|---|
ジェットストリーム3色ボールペン | 12.5g |
ブレン3C | 12.1g |
ジュースアップ3・4 | 11.1g |
ジェットストリーム単色 | 9.3g |
もちろん単色と比べると重たいが、3色でこの重さなら取り回しは充分に良い。
重たいボールペンの場合、その自重である程度力を入れずとも滑るように書けるのだが、重たいものは重たい。長時間書くとどうしても指が疲れてしまう。
しかし14g程度であればほとんど重さを感じないし、指が疲れることもそうそうない。
ジェットストリーム特有のぬらぬらと滑る書き心地も相まって、ストレス無く書ける重さに仕上がっているのだ。
黒のみ専用のリフィルを使っている
ジェットストリーム3色ボールペンで注意したいのが、黒のリフィル。
黒だけ従来よりも70%増量していることもあって、専用となっている。
そのためリフィルを詰め替える場合は、必ず専用のリフィルを買うようにしよう。
専用の分、探すのにも一苦労するのは間違いないので、個人的にはネット通販で買いだめしておくことをオススメする。
たぶん5本もあれば1年くらいはもつだろう。
なお、赤や青は通常のリフィルでOK。
ペン先は2種類
ジェットストリーム3色ボールペンのペン先は2種類ある。
- 0.5mm
- 0.7mm
定番のサイズだ。
個人的には0.7mmが一番ジェットストリームの書き心地を楽しめるので、0.7mmを推奨したい。
0.5mmは紙質によっては引っかかる感覚を味わえるので、せっかくのジェットストリームが台無しになってしまう可能性がある。
どうせ使うのなら気持ち良く使いたい。
しかし0.7mmはそこそこ太いので、細かい字を書くのには向いていない。
自分が普段どのようなシーンで使ってるのかをシミュレーションした上で買うと良いだろう。
クリップのホールド力は問題なし
ジェットストリーム3色ボールペンのクリップのホールド力は結構強い。
ブレン3Cやジュースアップ3・4と比べても強めの部類に入る。
とはいえ、ジェットストリームエッジのようにアホみたいなグリップ力はないので、胸ポケットにさしたらシワができるといった事にはならない。
程よい力加減でホールドしてくれるだろう。
クリップは金属で支えられているので、ヘビーに開け閉めしない限り長期間使っていける。
勉強・仕事・プレイベートなど時と場所を選ばずに長い期間を相棒として傍にいてくれるボールペンだ。
書き味はいつものジェットストリーム
書き味はもちろん、いつものジェットストリーム。
むしろこれが一番ジェットストリームをジェットストリームたらしめている部分なので、安心して使って欲しい。
油性インクなので耐水・耐光に優れているし、重要な書類や複写式の書類であろうと気持ち良く書ける。
1ヶ月ほど使っていて一度もダマになったことはないが、ダマは油性インクの宿命とも言えるので覚悟はしておいた方が良いだろう。
速乾性にも優れているので、左利きの人にもオススメだ。
総じて、いつものジェットストリームである。
見た目はいつものジェットストリーム
見た目はいつものジェットストリームだ。
ジェットストリームといえば、ビジネスで使う高級デザインを除外すれば、実用一点張りの硬派かつチープなデザイン。
100円台で変えるボールペンとしては優等生以外何物でもないそのデザインは、使っていて非常に安心感がある。
実用面において重要なのは、外側より中身だ。
使っていてどれだけ不自由なく使えるかが一番重要なポイントとなってくる。
その点、ジェットストリームは独自のデザインをしながらも「安いし、まぁいいか」と思えるラインで市場に出回っている。
これは実際かなり凄いことだ。
だって気持ち良く文字を書いているのにも関わらず、仕事に集中できるんだもの。
高いボールペンだとそうはいかない。「傷がついたらどうしよう」だとか「無くさないようにしないと」だとか心のどこかで考えてしまうため、目の前の仕事に集中できないことがままある。
ジェットストリーム3色ボールペンは、そういった些事を一切気にせずにガシガシ使っていける、実用一点張りのボールペンなのだ。
uni『ジェットストリーム3色ボールペン』は黒にこだわった実用的なボールペン
ジェットストリームの新・3色ボールペンは、実用面に極振りしたボールペンだ。
ビジネス向けのように見た目を重視していないから、ガシガシと使っていける安心感がある。
我々日本人が一番使う黒インクに注目し通常より70%も増量させてくれた大容量リフィルは、普段使いしていてもなかなか減ってくれないタフさを持っている。
通常、ボールペンはボディを安価で提供しリフィルで資金を回収する方式を取っているわけだが、この3色ボールペンは違う。
毎日使っていて初めて実感できる良さがあるのだ。
儲けを犠牲にしようともユーザーの声に応えてくるのなんて嬉しいじゃないか。ありがとう、uni。ありがとう、ジェットストリーム。
- 黒インクがめちゃくちゃ長持ちする3色ボールペン
- 実用一点張りの使いやすさ
- 勉強・ビジネス・プライベートと気にせず使える
以上が1ヶ月ほどジェットストリーム3色ボールペンを使ってみての印象だ。
正直、ちょっとしたメモ書きだとか打ち合わせとかでインクを気にせずガシガシ使っていけるのは、結構ありがたい。
黒インクをいつも使っている人にオススメしたいボールペンだ。