ノック式万年筆ならコレを買え!PILOTのノック式万年筆:キャップレス デシモ【レビュー】

ノック式の万年筆といえば……?

そう、PILOTが長年販売しているキャップレスだ。

世界中にファンがいるキャップレスは、いちいちキャップを取り外して書かなければいけない万年筆の弱点を改善した革新的な商品だ。

今回はそんなキャップレスの中でもより洗練されたデザインを持つ「キャップレス デシモ」についてレビューしていく。

買ってからもう3年以上経つが、未だに活躍してくれている良い万年筆なので安心して欲しい。

  • ノック式万年筆の使い心地を知りたい
  • 普通の万年筆と比べてどう?
  • コンバーターも使えるの?

そんな疑問の一助になれば幸いだ。

あさき
あさきです。TwitterYouTubeカクヨムで連載もしています。お問い合わせはこちら。

キャップレスは万年筆を日常使いしたい人向け

PILOT:https://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/fountain/caplessdecimo/

キャップレスは、PILOTが開発した世界初のノック式万年筆で、1963年から半世紀以上に渡って愛されている人気商品だ。

その特徴はなんといってもボールペンのように書けること

万年筆の天敵といえばインクの乾燥だが、独自開発した機密性の高いシャッター機構によって乾燥だけでなくインク漏れまで防いでくれる。

現在キャップレスはシリーズ展開していて、

  • キャップレス
  • キャップレス デシモ
  • キャップレス フェルモ
  • キャップレス LS

の4製品となっている。

一番メジャーなキャップレスに加え、ボディをアルミにして軽量化したデシモ、回転繰り出し式で音を鳴らないようにしたフェルモ、最上位モデルのLSがある。

僕が所持しているのはデシモだけなのだが、デシモ以外も試筆はさせてもらったことがある。

試筆した印象としては、

  • ボールペンのように使いたいなら、キャップレスとデシモ
  • 女性が好きそうなデザインなら、フェルモ
  • 高級志向ならLS

といった感じだ。

キャップレスの中ではデシモが人気で、限定カラーが何度も販売されていたりと、コレクター心をくすぐる販売をしている。PILOTが憎い。

気がつけばいろんな色のキャップレスが増えているのは、キャップレス好きには見慣れた光景のようだ。

海外勢も同じ悩みを持っているようで、万年筆好きに国境が無いことを思い知らせてくれる。

キャップレス デシモ:レビュー

そんなキャップレス デシモのレビューをしていく。

僕が3年半ほど所持しているのはキャップレス デシモのF(細字)モデルだ。

画像がそれになる。

以下で詳しく見ていこう。

使いやすいノック式

キャップがないからキャップレス。

そんな簡単かつ語呂がとてつもなく良い名前の通り、キャップレス デシモはノックをするだけでペン先が出る

万年筆を書く際に付きものの、キャップを外して……なんて手間が一切ない。

ノックする、書く。

これだけだ。

そのため普段ボールペンを使っている人なら、万年筆独自の書き方(筆圧を書けない書き方)さえできていれば問題なく使えてしまう

普段万年筆を使っているとそうでもないのだが、いちいち書く際にキャップをつけたり外したりするのはかなり面倒くさい。

この手間を省いてくれるのはキャップレスシリーズかキュリダスしかないので、手軽に使いたい人には是非オススメしたいポイントだ。

ノック式万年筆「キュリダス」のレビューはこちら

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持ちやすいクリップ

キャップレス デシモはインク漏れを防ぐために、ペン先をクリップ部分にしている。

クリップを使って胸ポケットにつければ、ペン先が上を向くような格好だ。

しかもそれだけではない。

クリップ部分を親指と人差し指で挟んで持つことで、自然とペン先が上を向いて正しく字を書けるようになっている

万年筆はその性質上、持ち方や角度ひとつでインクの出方が変わる。

キャップレス デシモはクリップのおかげで自然と正しい持ち方と角度になってくれるので、あまり万年筆に触れたことが無い人でもさっと筆記ができる。

ノック式はすぐに書きたい場面で重宝するが、その際もクリップがあるおかげで向きを間違えずに書けてしまう。

使う人が迷うことなく書ける優しさに満ちあふれたクリップなのだ。

高級感のあるデザイン

キャップレス デシモは値段と比較しても素晴らしいデザインをしている。

国産万年筆の場合、良く「仏壇」と呼ばれる黒と金のシックなボディをしている。

良く言えば無難。悪く言えば地味。

そんなイメージを払拭してくれるデザインが、キャップレス デシモだ。

限定色を含めると様々なカラーバリエーションがあるのもさることながら、高級ボールペンのような万人受けしやすいデザインなのも大きなポイントだ。

デザインの好き嫌いなんて個人差があるものだから声を大にしては言えないが、比べてみると一目瞭然だろう。

ザ・万年筆! なデザインが嫌いな人にはオススメしたい。

カートリッジ・コンバーターの両方が使える

キャップレス デシモはカートリッジとコンバーターの両方を使える。

これには万年筆のインクが大好きな人たちもニッコリだ。

特にPILOTの色彩雫はバリエーション豊かで、どのインクを使うのか楽しみな要因のひとつでもある。

自分のお気に入りのインクをどこでも手軽に使えるメリットは大きい。

オススメのペン先はF

キャップレス デシモは4種類あり、

  • EF:極細(0.28mm)
  • F:細字(0.38mm)
  • M:中字(0.5mm)
  • B:太字(0.7mm)

と、メジャーどころを抑えている。※ボディカラーによって無い太さあり。

ここで注意して欲しいのが、PILOTのインクは水性インクだという点だ。

水性インクは紙に浸透することで色を出す仕組みのため、質の悪い紙であればあるほど字が太くなる傾向にある。

経験上、万年筆の太さを思い描くなら「ひとつ上の太さ」をイメージする方が現実に近い。

つまり、Fの字幅を使って書くと実際はボールペンの0.5mm相当の太さになるということだ。

キャンパスノートやツバメノートなど質の良いノートならそうなるので覚えておこう。

無印のノートは以下のようになるので、使わないように。

無印ノート。インクがにじんでいるのがわかるだろう
裏側までにじんでいる。書けたもんじゃない。

手軽に書くのなら、Fの字幅が一番使い勝手が良い。

それ以上だと太すぎるし、それ以下だと今度は細すぎる。

ちょうど良いバランスが、F字なのだ。漢字を書く際にも綺麗に書ける。

キャップレス デシモの注意点

ここからはキャップレス デシモを使うにあたっての注意点を記載する。

3年以上使っての実感だから、買った人はまず間違いなくぶち当たる。

逆に言えばここで記載する注意点さえ気にならなければ、買いだと判断してくれていい。

コンバーターは使うな

先ほどカートリッジとコンバーターの両方が使えると言ったが、断言しよう。

コンバーターは使うな。

何故かと言うと、コンバーターに入っているインクの量が全く見えないからだ。

キャップレス デシモはその構造上、コンバーターをより深く収納する。

するとコンバーターの一番上しか見えなくなり、インクの残量が全くわからなくなるのだ。

それの何が問題なんだ? と思う人がいるかもしれないが、思い出して欲しい。

キャップレス デシモの利点は、ノックしてすぐに書けることだ。

だというのに、書くのに必要なインクを目で管理できないのは致命的だ。

しかもコンバーターの場合、インクを吸入しなければならない。

インクを吸入するには机に座ってキャップレス デシモを分解し、先端をインクに浸さなければいけない。

わかるだろうか?

キャップレス デシモの良い部分を消してしまっているのだ。

すぐに使えてなんぼの万年筆に、わざわざコンバーターをつける意味は趣味以外無い。

仕事でバリバリ使いたい人ほど、キャップレス デシモにコンバーターを使ってはいけない。

キャップレス デシモは、カートリッジを主体に普段使いしてこその万年筆なのだ。

実際に使っていて実感した。

だから僕は、キャップレス デシモの記事でコンバーターをオススメしている人を信用していない。

水性インクしか使えない

PILOTは水性インクしか販売していない。

耐水性・耐光性に優れた顔料インクはラインナップとして取りそろえていないのだ。

そのため、何故か耐水性・耐光性に強い純正ブルー以外は水に濡れたらアッサリと字が消える。

キャップレス デシモと言わずPILOTの万年筆全般的に言えることだが、濡れると困る文書には使わないのが無難だ。

  • 手紙
  • 年賀状
  • お礼状
  • 退職届

などなど、こういった公式の文書や書面には顔料インクの使える万年筆かボールペンをオススメする。

どうしても万年筆で書きたい場合は純正ブルーのインクを使うか、顔料インクが使えるキュリダスなどの万年筆を使おう。

まとめ:キャップレス デシモは万年筆を日常使いしたい人にオススメのお手軽万年筆

キャップレス デシモは、万年筆をボールペンのように手軽に使いたい人向けの万年筆だ。

ノック式という利便性の良さとオシャレなデザインは、ハマると抜け出せない沼にもなっている。

万年筆で限定20色もボディカラーを展開しているのはキャップレス デシモだけだ。

  • ノック式で手軽に使える
  • 女性にもプレゼントできる
  • ボールペンのように使いたい

そんな人にはオススメだ。

使えば間違いなくビックリされるし、オシャレだねと行ってもらえるだろう。実際僕がそうだった。

スラスラと書けるためアイデア出しにも最適だ。仕事で煮詰まった時にも活用してみるのもオススメ。

キャップレス デシモは18金のペン先なため値が貼るのだが、金額を抑えた鉄ペンも出ているので、ガシガシ書きたい人は鉄ペンを選ぶと良いだろう。

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